IBM i 7.3からOSに組み込まれたAuthority collection(権限収集)機能は、使い方が難しい機能と思っています。Authority collection自体は「誰が、何を、どのレベルの権限でアクセスしたか」を収集します。収集された情報を評価するには、「誰が、何を、どのレベルの権限でアクセスすべきか」を決める必要があり、そのために多くの時間と工数が必要です。厳格なセキュリティを適用するためのリソース確保が難しい場合は、「Is Authority Collection The Right Thing For IBM i Security?」に記載されているようにツールの利用を検討するか、あるいは、これまで通りにAuthority collectionに依存しないセキュリティモデルを考えるべきでしょう。