インフラ情報

Updated May 12, 2024

リリースアップの作業項目や実施の流れはYouTubeの動画「IBM i リリースアップ概要」も参照ください。

内容:

 


現状調査

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●インフラ収集情報

移行や構築時にIBM i から収集可能な主要情報の一覧。プロジェクトの要件やアクセス制限によって選別。IBM i 7.1以降の場合はIBM i サービス(SQL)でPTF情報やTCP/IP設定の取得を推奨。

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●HMCスキャナー

IBM提供のツール。クライアントからHMCに接続し、LPAR情報などを取得してExcel形式で保管。

HMC Scanner is a Java program that uses SSH to connect to an HMC or SDMC or FSM or IVM (IVM is experimental), downloads the system configuration and produces a single Excel spreadsheet that contains the configuration of servers and LPARs.

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●Query/400 Discovery Tool

IBM提供のツール。Queryの棚卸などに利用。

The utility creates database tables that contain such information as which files/tables are being used by the queries, join tests, result fields, etc.

 


計画

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●バージョンアップ影響調査ワークシート

バージョンを上げた場合の変更点を「プログラム資料説明書 (Memo to Users)」から引用・集約し、網羅的なチェックと判断を可能にします。

プログラム資料説明書はリリースが発表される時点で各国語版が発行されるが、更新は英語版にのみ行なわれます。ファイル「2023-06-06 バージョンアップ変更点と影響調査.xlsx」は2023年5月までの変更を反映しています。これ以降の更新は下記リンク先(英語でのみ提供)を参照ください。

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●IBM Pre-Upgrade Verification Tool for IBM i (PRUV)

IBMが提供するツールで、解説とダウンロードはこちら

クライアントで実行され、 IBM i データを検査して、 アップグレードの開始前に必要な要件がすべて完了していることを確実にします。このツールは、アップグレード前の主なステップを検証します。

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●暗黙のアクセスパスの共用

適切なキー指定がされていない場合、OSのバージョン更新でアプリケーションが想定しない動作となる場合があります。

FIFOなどのキーワードが明示指定されていない場合、実行時に暗黙共用されるアクセス・パスによって、同一キーを持つレコードの読取順は不定です。この仕様を考慮せずに「同一キーが到着順に読み取られる」と誤った想定で設計されたプログラムは無限ループなどの異常を引き起こすケースがありました。

共用されるアクセスパスを「LFの作成順序を変える」「PGMの実行順序を変える」などで固定しようとする試みは多くの場合に上手くいかず、かつ、継続性がありません。下記の情報を参照の上、PGM/LFの仕様を見直して再作成する事を推奨します。

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●インフラ計画のための情報

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●IBM i Technology Updates

  • IBM i Technology Refresh - FAQs
  • PSP - IBM i Group PTFs with Level
    • 各IBM i リリースでタイトルが「Technology Refresh」のPTF(例:R750ならSF99957、R730ならSF99727)を見つけます。このPTFのレベルをWRKPTFGRPコマンドで表示すれば、そのPTFのレベル=TRレベルとなります。
Rel Base GA TR1 TR2 TR3 TR4 TR5 TR6 TR7 TR8 TR9 TR10 TR11 TR12 TR13
7.5 22/05/10 22/12/02 23/05/05 23/10/10 24/05/07                  
7.4 19/06/21 19/11/15 20/07/17 20/11/13 21/04/16 21/09/10 22/05/24 22/12/02 23/05/05 23/10/10 24/05/07      
7.3 16/04/15 16/11/11 17/03/17 17/10/27 18/03/16 18/09/14 19/05/10 19/11/15 20/07/17 20/11/13 21/04/16 21/09/10 22/05/24 22/12/02
7.2 14/05/02 14/11/11 15/05/29 15/11/20 16/05/20 16/11/11 17/03/17 17/10/27 18/03/16 18/09/14        
7.1 10/04/23 10/09/10 11/05/13 11/10/14 12/05/18 12/10/12 13/02/13 13/11/15 14/06/06 14/11/11 15/05/29 15/11/20    

 


パフォーマンス

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●主な情報源

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●Db2/SQL

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●ディスク・パフォーマンス

  • 有用な情報やツールなし。
    • IBM i に外部ストレージを構成した場合、ディスクサブシステムのパフォーマンス分析/シミュレーションにはDisk Magicを利用したケースがあるが、2020/1以降はアップデートなし(古い内蔵HDD(8.59~282.2GB)しか選択できず、大容量の内蔵ディスクや、NVMe、SSDは選択肢になく、マニュアル設定も不可)。新しいWebブラウザベースの「IBM Storage Modeller」(IBM/IBMパートナーのみアクセス可)であるが、内蔵ディスクは選択肢に見つからず。
    • 2021-03-05にRFE(現IBM Ideas)に「Provide easy to use “IBM i internal disk performance modeling tool” which supports latest technologies (SSD, NVMe)」が提案されるが「改善予定なし」で終了。

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その他参考情報

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