日本IBM発の技術情報

日本IBMが発信している技術情報をまとめてみました。

ときどき「他のOSに比べて、IBM i の公開情報が少ない」と聞くことがあります。SQLやOSSについてはプラットフォーム共通の情報が得られますが、そもそも日本語のIT関連情報は英語に比べると質・量とも圧倒的に少ないです。ましてや総量が多くないRPGやCLなどのIBM i 独自の技術情報は、特にそう感じられるかもしれません。

知る限り、日本IBMからは下記のような情報が発信されています。

最近はQuiita1やGitHub2で情報提供しているIBM関連の方も増えてきました。

IBM以外からも、iWorldアイマガジンや、e-BELLNETなどパートナー各社のWebサイトで有益な情報が得られます。悩んだ時にはこれらのサイトを探すと答えが見つかるかもしれませんね。



閑話休題。

以前よりIBMは各種技術情報を発信していますが、何年かおきにWebホスト(URL)を変更しています。このため、以前ブックマークしたホームページが見つからずにWayback Machineのお世話になる事もあります。個人的に大きな影響があったのは次の2回。

  • DeveloperWorksの廃止
    • 2020年にそれまでのDeveloperWorksが廃止され、IBM i 関連の情報が大量に移動/削除されました。これにより、貴重な技術情報が得られなくなり、困った方も多いのではないでしょうか。詳細は「IBM to Kill DeveloperWorks Connections Site」(英文)「IBM i on developerWorks」(英文)に関連記事があります。
    • 多くのサイトはURLの変更を行う際に、新しいページにリダイレクトするなどの対応を行います。IBMの場合はこのような移行措置は行われず、覚えているページの内容から自力でWeb検索し、(運よく存在すれば)新しいページを見つける必要がありました。
  • マニュアルの「IBM Docs」への移行
    • 2018年にIBM Docsへ移行され、技術情報が大幅に整理されました。これにより、以前のように「RPGやCLの情報はここ」といった形での情報収集が難しくなりました。
    • 最近のドキュメントには自動翻訳が使われていますが、「Power」を「電力」と翻訳するなど、原文を見ないと意味が通じない場合も散見されます。

有用なWebページを見つけたらPDFで保存しておく、などの自衛策が必要かもしれません。


  1. 以前はFC2にもIBM i (AS/400)関連のblog(例えば「Java, Domino&400」とか)があったのですが、最近は更新が無いようです。 

  2. 当blogはGitHubのPagesを利用しているのですが、結構運用の敷居が高いです。カスタマイズにrubyを使ったり、markdownの書式を覚えなくてはいけなかったりします。また、なぜかGoogleのクローラーからたまにインデックスできないとエラーのメールが届き、Google検索にもヒットしないので困りものです。