Power9で動くのは7.5まで

Power9で動くIBM i は7.5までとIBMのサイトに記載されました。

発表レターは見つかりませんでしたが、2025年1月付でUpgrade planning - Future hardwareに「IBM i 7.5 is the last release to support IBM Power9 processor-based systems.」と記載されています。

主要なPowerサーバーとIBM iバージョンの関連は下表のようになります。全データはSystem to IBM i mappingを参照ください。


      IBM i          
Power モデル 型番 7.6? 7.5 7.4 7.3 7.2 7.1
Power11 ? ? 〇? 〇? 〇? ×? ×? ×?
Power10 S1012 9028-21B 〇? × × ×
  S1014 9105-41B 〇? × ×
  S1024 9105-42A 〇? × ×
Power9 S914 9009-41A ×? ×
  S924 9009-42A ×? ×
Power8 S814 8286-41A ×? ×
  S824 8286-42A ×? ×
Power7/7+ 710 Exp 8231-E2B ×? × ×
  720 Exp 8202-E4B ×? × ×


これまでのトレンドからは順当に見えます。2025年中旬くらいにIBM i 7.6?が、後半にPower11が出荷されると予想しているので、サーバー/OSの置き換えが進むでしょう。

この辺りはちょこちょこ変更されるので、サーバー/OSのライフプランを定期的に確認しないとですね。


幸い、FORTRA社のサーベイにもあるように、IBM i のユーザーで 「2025年の崖」 1で「12兆円/年の損失」の根拠とされている「基幹系システムを…この状態のまま…21年以上稼働している企業」(出典:27ページの後半)に該当するケースはまれだと推測しています。

  1. このレポートに対する個人的な評価は、このblogの「2025年の崖」は訪れるか?を参照。