IBM i 7.5 TR5および7.4 TR11の発表

10月8日に新しいTechnology Updates、7.5 TR5および7.4 TR11が発表され、11月22日から12月27日にかけて順次利用可能になります。

詳細は下記のリンク先を参照ください。


個人的に興味を引かれたものをピックアップ。

  • IBM Navigator for i (7.5はHTTP PTF Group level 17、7.4はHTTP PTF Group level 38で9月に提供済み)
    • 拡張ジョブスケジューラーを完全に統合
    • サブスクリプションの有効期限に関する通知を表示
    • TLSプロトコルの構成と削除ウィザード
      • Navigator for i 自身をTLSで使うためのウィザードのようですね。詳細はこちら
  • Db2 for i
    • UUID1の作成を簡素化する組み込みスカラー関数 GENERATE_UUID
      • 昔、Node.jsのサーバースクリプトで特定のクライアントとWebsocket通信を行うときに使ったことがあります。SQLでの用途は不明。
  • ACS 1.1.9.6 (8月に出荷済み)
    • ファイルのドラッグ&ドロップでIFSアプレットを開く (NetServerが使えない人用?)
  • その他、RPG、PowerHA SystemMirror® for i やBRMS、VSCodeなどで微強化あり。



前回のTR同様、順当な機能強化・追加という感じですね。

IBM i の「Release life cycle」を見るとバージョン7のサイクルは下表のようになります。

Release 一般利用可能日 サポート終了日
7.1 2010年4月23日 2018年4月30日
7.2 2014年5月2日 2021年4月30日
7.3 2016年4月15日 2023年9月30日
7.4 2019年6月21日 2
7.5 2022年5月10日 2

だいたい3年くらいで新しいリリースが出ているので、来年の春には7.6(?)が出荷開始となり、同時期に7.5/7.4のTRがでると推測します。開発では7.7(?)の開発中、7.8(?)を計画中かもしれません。

いずれ「インフラ情報」も更新予定。

  1. プログラム サポートの終了日は、有効終了日の少なくとも 12 か月前に通知されます。 

  2. Universally unique identifierの略。コンピュータ・システム内の情報を識別するために使用される128ビットの数値  2