無料になった商用ツール

もともとは有料で販売されていたIBM i 向け商用ツール「SQL iQuery」が無償で提供されます。

「SQL iQuery」はQuery/400の置き換えを主用途として作られたツールのようです。機能などについては下記リンク先などを参照。(日本語環境で正常に動くかは不明です)

記事に「ACSでDS3モードの画面を設定する人は統計的にもういないので、私たちはDS4モードをデフォルトにすることを選びました。結果的に、私たちの顧客やユーザーはこの選択を気に入ってくれました」とありますが、日本は真逆ですね。



開発者のBob Cozzは、商用製品を無償で提供することになった経緯をLinkedinの記事で述べています。

当初の価格は3,000ドルで、これを1,000ドル未満に値下げし、次は初年度無料で翌年から695ドルのサブスクリプションへと、改定を重ねています。今回は「オプションの有料サポート付きの無料モデル」となり、自由にダウンロードして無料で使用できるようになりました。

同じ記事で次のような見解を述べています。

今日、IBM i 市場に参入する唯一の方法は、IBMが提供する製品に貴社の製品を含めることだと私は考えています。

顧客は10万ドル以外のソリューションへの関心が低下しており、以前はサードパーティ・プロバイダーから得ていた開発を社内のプログラマーに任せたいと考えています。

ある一面ではそうかもしれません。おそらくはこの条件を満たすMerlin(IBMが提供。価格は不明ですが、OpenShift環境も含めるとかなりの投資になる?)がユーザーに受け入れられるか注視したいと思います。