Power10のコストパフォーマンス

IT Jungleの記事、「Without Further Ado: Power10 Entry Server Pricing」にPower8、9、10のコストパフォーマンスの比較があったのでご紹介。

下のグラフは各Powerサーバーの「CPW当りの価格」を示しています。さすがにPower8と比較するとPower10全モデルでコストパフォーマンスが向上していますが、Power9と比較するとS1024はS924よりコストパフォーマンスが向上していますが、S1014はS914から大きな変化は無いように見えます。S1014の4コアではほんのわずかながらコストパフォーマンスが低下しています。

CPW当り価格

グラフは$(ドル)ベースで為替変動が反映されていないため、¥(円)ベースで見ると日本の実情に近づくかもしれません。乱暴ですが、Power8/9/10、それぞれのサーバーの$/CPWを平均し、サーバー発表年の$⇒¥為替レートで換算すると、下表のようにPower9とPower10のコストパフォーマンス差は小さくなります。

    

IBMはPowerサーバーの定価や社内の為替レートを公開しておらず、これはあくまでも「試算」であることに留意ください。

Power10ではより少ないコア数で同等以上の能力を発揮できるので、コア数ベースで価格が決まるソフトウェアを利用している場合はシステム全体の価格が低減します。後日ソフトウェアのコストを追加した記事が出るらしいので、そこで何か発見があるかもしれませんね。