Power10 スケールアウトモデルの解説
ITJungleに記事が載っているので、営業/インフラ担当の方は目を通しておくことをお勧めします。IBMからの情報「2022-07-28:Power10の計画と要件」と合わせてみると良いでしょう。
S814やS914とのCPW比較では、「性能面では、Power S1014の4コアプロセッサ機能は106,300CPWで、8コア機能は205,300CPWで評価されています。多くの顧客が必要とするであろうシングルコアの性能は、約26,575CPWで、これは1988年のAS/400 9404-B10システムの9,164倍の性能となります。このシングルコアの性能は、Power S914マシンのPower9コアの2倍強、Power S814マシンのPower8シングルコアの約2.84倍の性能に相当します。これらはすべて、すべてのPowerプロセッサで8つのスレッドを使用した場合の性能推定値です。SMT8モードと呼ばれるこのモードは、データベースやトランザクション処理のワークロードでシステムのスループットを大幅に向上させるものです。」とあります。ただし、CPWはStorageやメモリも含めたシステムとしての性能指標なので、CPUコアの能力比では無い事に留意すべきでしょう。
(週刊アスキーの記事のAS/400 CPW一覧より、1999年までの機種を抜粋)
プロセッサーのラインナップと性能
モデル | 年度 | プロセッサーモデル | CPW |
---|---|---|---|
B10~B70 | 1988~1989 | P10/P20 | 2.9~20 |
C04~C25 | 1990 | P10 | 3.1~6.1 |
D02~D80 | 1991 | P10/P20/P30 | 3.8~56.6 |
E02~E95 | 1992 | P10/P20/P30/P40 | 4.5~116.6 |
F02~F97 | 1993 | P05/P10/P20/P30/P40 | 5.5~177.4 |
P01~P03 | 1993~1995 | P05 | 7.3~16.8 |
10S~140 | 1993~1995 | P05/P10/P20 | 17.1~65.6 |
200~236 | 1994 | P05/P10 | 7.3~17.1 |
300~310 | 1994 | P10/P20/P30/P40 | 11.6~177.4 |
400~436 | 1995 | P05/P10 | 13.8~91.0 |
500~53S | 1995 | P10/P20/P30/P40 | 18.7~650 |
150 | 1996 | P05 | 10.9~35.0 |
S10~S40 | 1997 | P05/P10/P20/P30/P40/P50 | 45.4~4550 |
SB1~SB3 | 1997~2000 | P30/P40 | 1794~16500 |
600~650 | 1997 | P05/P10/P20/P30/P40/P50 | 22.7~4550 |
170 | 1998 | P05/P10/P20 | 30~1090 |
720~740 | 1999 | P10/P20/P30/P40/P50 | 240~4550 |