「RPGとRDiを最新の開発ビジネスツールとして活用する方法」

ちょっと前にTechChannelに首題の記事が掲載されており、e-book(英文)が配布されていました。「RPGはバリバリの現役で、これからも拡張される」という内容で、RPGの将来に不安を持っている場合は読んでみると良いでしょう。

ILE-RPGは手続き型なので書きやすく、見て分かり易い言語です。Pythonのように最後の行が入り口だったり、Node.jsのようにイベントによって動く場所が変わる事はありません。ただ、「RPG組み込み関数の最新情報」で%Upperや%Lowerを紹介しているのは下記の点からあまり適切ではない気がします。

  • IBMの公式ドキュメント(IBM DocsRPG Cafe)を含め、DBCSの取り扱いが不明 (全角アルファベットの対応、文字数の数え方など)
  • コンパイル元のサーバー(区画)だけではなく、実行するサーバー(区画)にも対応PTFの適用が必要
  • 他の機能で代替可能 (例えばCランタイム関数の”tolower() – toupper() — Convert Character Case”とか)

他にも、RDiの更新が必要、7.2以前のサーバーで動かない、SEUで構文エラーとなる、前提・制約事項が多い、などが懸念されます。他の言語の様に、 *SRVPGMとかで動的に利用できるようにすれば良いと思うのですが…