What's all the fuss about NVMe with IBM i (IBM i +NVMeの大騒ぎは何?)
表題のタイトルの動画が公開されています。全編英語ですが、YouTubeなので字幕を出して英語→日本語に翻訳して見れます。
内容は、IBMがLab Serviceで行ったHDDとNVMeのパフォーマンスとコストの比較です(IBMの正式なテストでは有りません)。パフォーマンスは言わずもがなでNVMeがHDDを圧倒します(下図参照。青がNVMe、オレンジはHDD/ミラー、灰色はHDD/RAID6)。コストも、P05構成で30%、P10構成だと46%もNVMe構成の方が廉価になります。
Q&Aで次のような点を挙げています。
- NVMeはホットスワップ不可? → AiCは不可、U.2は可能。
- 古いM.2 NVMe以外は活性保守が可能だそうです。「… it does have a number of other considerations and pre-requites but never the less both the U.2 and AIC NVMe can be concurrently maintained.」
- NVMeは劣化する? → はい。しかし従来のSSDより長寿命で、Fuel gauge (寿命表示)も利用可能。
非常に小規模でパフォーマンスを考慮せずにとにかく最安にする場合、あるいは外部ストレージが必要な大規模な構成の場合を除き、最新のPOWER9サーバーとIBM i 7.4であれば、NVMe(SSD)にしない理由を見つける方が難しいかもしれません。
2021-03-30 追記
「IBM Power Systems Community」のディスカッションから。
- PCIe Gen3 AiCは5DWPD(Drive Write Per Day)、Gen4 AiC (現時点でU.2同等)は3DWPD。Gen4は潜在的にGen3より2.5倍高速なので、それほどパフォーマンスを必要としない、あるいは、3DWPDで耐久性が不足する場合はGen3 AiCの選択もあり?
- AiCはU.2よりコストパフォーマンスが良いが、U.2を選択する理由は次の点。
- いずれも並行保守可能だが、多くの場合にU.2ははるかに保守が容易で低リスク(サーバーの上を取らなくてもよいので、誤ってケーブルを抜いたりする恐れが少ない)。
- 最大4個のU.2 NVMeを内部PCIeスロットを消費せずにサーバー前面に設置可能。空いたPCIeスロットは、SASやネットワーク、Fibreなどに利用できる。
結論。「Whilst there is no 100% right answer as to whether you should always choose AiC or U.2 NMVe, I’m still pretty confident you should always choose NMVe over HDD.」 → AiCかU.2かはケースによるが、常にHDDではなくMVNeを選択すべき。
2021-05-21 追記
IBM Power Systems Communityの表題の投稿ですが、NVMeから派生し、VIOSとIBM i ホスティングとの比較、NVMe利用時の騒音増加と対応パッチ、など興味深い内容です。Google翻訳版はこちらでどうぞ。